このコーナーではF1に関するミニ知識(初心者向け)を毎回1個ずつ紹介していきます。
それでは今回は,『F1マシンの大きさ』についてお話をいたします。
F1マシンの外観寸法は,全長約4,700mm,全幅約1,800mmと市販車とほぼ同じ程度ですが,決定的に異なるのはその車重です。市販車の約3分の1ほどの約600kgしかありません。この軽い車体に,市販スポーツカーの数倍強力なエンジンを搭載し,限界ギリギリまでスピードを出しているわけですから,そのすごさは明白です。F1ドライバーにしか運転できない理由がこれらの数字からも見て取れます。
また,ドライバーの座る場所は,飛行機などと同じくコクピットと呼ばれ,少しでも速いマシンを作るために,コクピットには余計なスペースがまったく存在しません。ドライバーはステアリングホイール(市販車で言うハンドル)を外さないとコクピットに乗り降りできないほど狭くなっています。シートも,ドライバー一人ひとりの体形に合わせて型が作られる専用シートとなっています。
次回は『F1マシンの性能』についてお話いたします。